〇〇のかたちを探す #8 中村大地|テーマ:忘れる
〇〇のかたちを探す #8 中村大地|テーマ:忘れる
パフォーマンス、トーク|[どんどんなくすとかたちはかわる]
http://blanclass.com/japanese/archives/20171007/
大切な人の記憶はどこから失われるだろう。ぼく個人の話では、今、もうある友人について、その声が思い出せない。姿や振る舞いはまだ再生できる、ような気がする。他の人はどうだろう。
記憶っていうのは、その一番最初の出来事からたくさんのことを捨象して忘れて忘れて、最後に残ったものなのかもしれない。拙い記憶を持ち寄って、かんがえてみたい。
出演:中村大地、佐藤 駿/企画:野本直輝
場所:blanClass
日程:2017年10月7日(土)
開場:18:30 開演:19:30
ディスカッション「忘れることについて」20:30~
入場料:1.500円(ワンドリンク)
blanClass+column
こんにちは、野本です。
今週の土曜日は〇〇シリーズの8回目、ゲストは「屋根裏ハイツ」という劇団の主宰、演出を務めている中村大地くん。
中村くんは、屋根裏ハイツの他にも、東北で一番面白い学生演劇を決めるという「とうほく学生演劇祭」の事務局や、2011年の東日本大震災後、宮城の舞台表現者たちが中心となって立ち上げた「ARCT」の理事などを務めていたりもする。
中村くんとは、この〇〇シリーズの2回目にゲスト出演してもらった、奥誠之くんからの紹介で知り合った。奥くんから、打ち合わせに一緒に連れて行きたい人がいるんだけど、と言われ行ってみたら、そこにいたのが中村くんだった。
屋根裏ハイツの作品には、中村くんが書いた戯曲を出演者間で口伝し続けて、口伝された結果、出演者自身に経験化された状態の語りや振る舞いを、そのまま演劇として上演する作品があるそう。
その作品についてもそうなのだけれど、中村くんの話を聞いていると、上演に至るまでの過程を設計しているようでいてしていなかったり、自分が作る戯曲の部分に対しては執着がなかったりすることがよく分かる。上手に、丁寧に手放しているような印象。
この間も、変化していくことは全肯定です。と言っていた。
とりあえず、中村くんはそんな人です。
それで、8回目の〇〇には「忘れる」が入ることになりました。
当日は、パフォーマンスを作る集まり「犬など」を主催している、佐藤駿さんの出演も急遽決定。
どんな時間になるかは未知数ですが、みなさま是非一緒に目撃ください。
(野本直輝)
中村 大地 Daichi NAKAMURA
1991年、東京都足立区に生まれ、府中市に育つ。現在は宮城県仙台市に在住。「役立つ演劇」を作りたい屋根裏ハイツという劇団で演出。これまで試演会も含めて6つの作品を発表。外部劇団での演出経験も多数。他に、東北で一番面白い学生演劇を決める「とうほく学生演劇祭」の事務局。2015年よりARCT理事。
屋根裏ハイツHP https://yaneuraheights.wixsite.com/home
佐藤 駿 Shun SATO
1990年生。愛知県出身。CM制作会社勤務を経て、現在は横浜国立大学大学院都市イノベーション学府Y-GSCスタジオ所属。パフォーマンスをつくる集まり「犬など」主宰(http://inunado.wixsite.com/inunado)。また、映画・演劇への出演活動も継続的に行っている。主な出演に、映画『ジョギング渡り鳥』(監督:鈴木卓爾)、演劇『私たちのことを知っているものはいない』(作・演出:今野裕一郎)、演劇『偶数と奇数』(作・演出:三野新)など。
シリーズ 〇〇のかたちを探す
たとえば「ゆたかな生活」「しあわせな家族」「安定した職業」「充実した休日」のような、いつの間にか理想像になっている言葉やイメージに、私たち一人ひとりが本当に必要とするかたちは見つけられるでしょうか? 実際の経験では、それぞれがバラバラで、一言でまとめられたり、ひとつのイメージに回収されてしまうものではないはずです。このシリーズでは、毎回ゲストをお呼びし、「遊び」「家族」「労働」「健康」など、各回ごとに違ったテーマを設定して、作品発表とトークを行います。そのなかで、さまざまな概念に対する頑ななイメージについて問い直し、本当に必要なかたちがどの様なものなのか、参加者たちと共に探していきたいと思います。(野本直輝)
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